実際は、数え切れない、ピンチの連続だった。
スムーズにうまくいったことなんて、
ただの一つもなかった。
(ピンチの実例はここには書けないから、聞いてください。笑)
ピンチの度に、何度も何度も「奇跡」が起きた。
私は今まで「自分の人生は自分で切り開くもの」だと思っていて
「奇跡」なんて信じていなかった。
奇跡を願うんじゃなくて、
自分でどうにかすることが、何かを成し遂げる
唯一の手段だと思っていた。
でも、ホテルづくりをして、生まれて初めて、
これが「奇跡」なんだということを何度も経験した。
奇跡というのは、
強い意思のそばにおきる、
運命的な出来事なんだと思った。
強い意志を持った人が世界を動かすということ。
自分の意思と、相手の意思と、
どちらが強いか。ただそれだけ。
強い意志を持った人に、世界が動くこと。
それを人は奇跡と呼ぶんだと。
そして、強い意志のためには、
誰がなんと言おうと、
この仕事は私がやるんだと言えることをすること。
譲れない理想のために、
仕事をすること。
私たちの理想だったZABaNは
たくさんの奇跡を積み重ねて、
2017年7月22日にオープンした。
24時間ホテルのことだけを考え続けて
時間も体力も全てを差し出した
熱い日々は、幕を閉じた。
そして、0になったことを感じた。
ホテルオープンはゴールじゃなくて、
0になることだった。
ここからが、本番。
これからは、次のステージに挑んでいく。
理想を目指して。
飽きることなく。
妥協せず。
本音で交わして。
心からいいと思うことを、いいと信じて。
奇跡を信じて。
・・・・・
・・・・・
・・・・・
ホテルオープン戦記、
最後までお読みいただき
本当にありがとうございます。
私の中でも、ホテルオープンは
ここで一区切り。
何百人という人と一緒に挑んだから、
ストーリーをシェアするところまでが
私にとってのホテルづくりでした。
これからも、メンバーと共に
ホテルを大切に育てていきます。
これからも、あたたかく見守っていただけたら嬉しいです^^
前の記事はこちら
>>【Vol.25】完成しているものを、疑って見ることができるか??
>>【Vol.24】【番外編】ちょっとした夏休み
>>【Vol.23】私たちにとっての【現場】とは、ホテルではなく【ホテルを形作る全て】だった。
>>【Vol.22】これは、私たちだけの夢じゃない。
>>【Vol.21】準備ができている状態なんて、一生こない。
>>【Vol.20】いきなりの訪問者。知らない人が、ZABaNにやって来た!!
>>【Vol.19】リノベに燃える日々。誰になんと言われようとも、 自分たちだけは、 この場所この物件の可能性を信じていた。
>>【Vol.18】クリーニング業者のおじさんと 話して泣きそうになった
>>【Vol.17】批判じゃなくて、新しい答えをつくろう
>>【Vol.16】私たちは、リスクを取っても余白を残すことにした。
>>【Vol.15】「なんで挑戦できるの?」と聞かれた時に、小さな頃の記憶と深く繋がったんだ。
>>【Vol.14】6人目のメンバー登場!!リノベーションが始まる!!
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>>【Vol.5】この時期に一番大切にしていた、たった一つこのこと。
>>【Vol.4】ライバルがたくさんいるらしい。そして徐々に浮き上がる、特殊物件説。
>>【Vol.3】物件を初めて内覧した日。それはまさに、ジャングルを目の前に身ひとつで走り出す気分。
>>【Vol.2】忘れもしない、始まりの日。
>>【Vol.1】Hotel ZABaNオープンまでの記憶の記録する。
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