私は、2年前、当時26歳の時に福岡に家を借りた。
東京・関東から出たことになかった私にとって、
福岡で暮らし始めたことは、ものすごく大きな変化だった。
両親も親友もいない
誰一人知り合いもいなくて、
仕事は東京で創業しているから、
お客さんがいるわけでもない。
自分で決めたことだけど、
なんで福岡に来たんだろう…と
思ったことなんて何度もある。
そんな中、東京のお客さんが、福岡の人を紹介してくれて
ほんのすこし、ほんのすこしずつ
知り合いが増えていって、仕事も生まれて。
心細かった私に、福岡の人たちは
「よく来たね!!」と言ってくれた。
人を繋いでくれた。仕事も依頼してくれた。
本当に福岡の人に助けられて
惚れた福岡がさらに大好きになっていって、
「福岡のために、福岡らしいことがしたい!!!」と
想う気持ちが強くなっていったんだ。
そして、「ホテルをつくりたい!」という私の夢と重なって
福岡でホテル作りに挑戦することになった。
ホテルを最初に始めたのは4人だけど
途中で2人が仲間に加わって、
そしてセルフリノベーションの過程で
100人以上の福岡・九州の人に手伝ってもらって完成した。
その時に感じていたのは、
「これは、私たちだけの夢じゃない。」ということ。
このことに気づいた時に、
視界がぱぁっと開けたような気分だった。
オーナーは私たちだけど
ZABaNは私たちのものではない。
一緒に作った100人以上の人、
応援してくれた何百人以上の人の
ものでもある感覚。
境目がなくなったんだ。
だからこそ私は
このブログのように、オープンまでの
過程さえもシェアしたいと思ったし、
これからも一緒に育てて欲しいと思っている。
そして何より、自分だけの夢じゃなくなった瞬間に
夢は現実味を帯びるとさえ感じるようになった。
たった一人の熱狂から始まったとしても、
一人でできることなんて、たかが知れてる。
自分だけの夢じゃなくすことは
大きな第一歩なんだと学んだ。
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>>【Vol.23】私たちにとっての【現場】とは、ホテルではなく【ホテルを形作る全てが現場】だった。
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>>【Vol.21】準備ができている状態なんて、一生こない。
>>【Vol.20】いきなりの訪問者。知らない人が、ZABaNにやって来た!!
>>【Vol.19】リノベに燃える日々。誰になんと言われようとも、 自分たちだけは、 この場所この物件の可能性を信じていた。
>>【Vol.18】クリーニング業者のおじさんと 話して泣きそうになった
>>【Vol.17】批判じゃなくて、新しい答えをつくろう
>>【Vol.16】私たちは、リスクを取っても余白を残すことにした。
>>【Vol.15】「なんで挑戦できるの?」と聞かれた時に、小さな頃の記憶と深く繋がったんだ。
>>【Vol.14】6人目のメンバー登場!!リノベーションが始まる!!
>>【Vol.13】宿をつくっていく過程は、その土地を知っていく過程とイコールであることを知った。
>>【Vol.12】カタチだけ、デザインだけにうんざりしている私たちが、「食」の分野をプロにお願いすることは、逃げなんじゃないか。
>>【Vol.11】「お金、どうしたの???」
>>【番外編】過去を噛みしめることが、こんなに素敵なことだなんて。
>>【Vol.10】ゴーストバスターズじゃないよ(笑)。全力掃除の日々。
>>【Vol.9】マサキチ登場!!10畳で4人暮らしが始まる
>>【Vol.8】暗黒時代の1ヶ月間。
>>【番外編】スニーカーなんてもってない!!!(泣)ヒール好きの私が島の住人になるまで。
>>【Vol.7】愛しい愛しい、名前が決まった日。
>>【Vol.6】10000歩進んで、ダメになるかもしれなくても、 それでも歩き続きけることを選んだんだ。
>>【Vol.5】この時期に一番大切にしていた、たった一つこのこと。
>>【Vol.4】ライバルがたくさんいるらしい。そして徐々に浮き上がる、特殊物件説。
>>【Vol.3】物件を初めて内覧した日。それはまさに、ジャングルを目の前に身ひとつで走り出す気分。
>>【Vol.2】忘れもしない、始まりの日。
>>【Vol.1】Hotel ZABaNオープンまでの記憶の記録する。
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