リノベの初めにやったこと。
それは・・・解体と伐採。
駐車場の裏にある竹林
庭を埋め尽くす雑草や木々
古いウッドデッキ
たくさんあった
「残すか、壊すか」の選択。
これは残すのか、壊すのか
一つ一つに決断があった。
全てを残せばいいわけじゃないし
全てを新しく作り直すことが正解でもない。
特に大きな決断だったのは
「1Fにあるラウンジを壊して、
客室にするかどうか?」という案。
40畳もあるそのスペースは、
利益だけを見たら、
実は客室にした方いいことが分かっていた。
例えば、海が見えるお風呂付の客室。
きっと人気が出るであろう、
プレミアムな部屋のイメージもできた。
ラウンジがなくなっても、
食事はよくある旅館のように
各お部屋に提供すればいいし、
客室にしようか。。。
こればかりは、かなり悩んだ。
数字だけを見ても、決められずに
何日も何日も考えて話し合った。
そして、私たちは
ラウンジを残すことを決めた。
一番の理由は
私たちの目的はZABaNを盛り上げることではなくて
島自体を盛り上げることだから。
「人」がいないと、その場所は廃れる。
ZABaNが宿泊だけの施設になってしまったら、
宿泊者だけしか島に呼ぶことができない。
だけど、何に使うかなんて決まっていないけど
この広い40畳のラウンジスペースを残したら、
例えばイベントとか他の用途で
人を呼ぶことができるんじゃないかって・・・
私たちは、リスクを取っても
余白を残すことにした。
今思い返すと、
余白を残すことは、可能性を残すことだったと思う。
あの時は、想定もしていなかったけど、
今ではラウンジでイベントを開催したり
ラウンジを貸し切ってお食事会をしてもらえることが増えた。
この決断の時に私たちは、
「大切にしたいことを、大切にしよう」
と決めた。
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>>【Vol.12】カタチだけ、デザインだけにうんざりしている私たちが、「食」の分野をプロにお願いすることは、逃げなんじゃないか。
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